発想の転換 rethink 2004 3 17
株式市場では、相変わらず、
円高になると、輸出企業は「売り」となります。
しかし、これも、固定観念です。
円高ということは、毎回、毎回、言われていることです。
だから、円高について、輸出企業は、十分、対策を考えているはずです。
そうでなければ、経営者としては失格です。
口では、「円高はきびしい」と言うでしょうが、
それで、何もしないのは、経営者としては失格です。
日本企業には、「円高抵抗力」がついてきたはずです。
ここ数年、円高という言葉を、耳に胼胝(たこ)ができるほど、
聞いてきたはずです。
数年間の準備期間があったはずです。
それで、対策が取れないならば、経営能力が低いと言わざるを得ないのです。
少なくとも、一流企業とは言えません。
企業活動においても、ボクシングなのです。
リングに上がったら、
昨日まで、風邪をひいていたとか、
今日は、寝不足だったとか、
そんな言い訳は通用しないのです。
社員はともかく、経営者が、そんなことを言っているようでは、
経営者としては、失格です。
突然の円高ならば、困るでしょうが、
円高ということは、毎回、毎回、言われていることです。
いつまでも、政府に甘えてはいけない。
それでは、子供と同じです。
子供は困ったことがあると、母親に甘えるでしょう。
アメリカの「巨額の双子の赤字」と、
イラク戦争の「巨額の経費」、イラク占領の「巨額の経費」を考えれば、
円高シナリオも考えておくべきです。